川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

動悸が止まらない…。 寝たら治る?と思ったら、とんでもなかった。<心室頻拍①>

その日は朝からT山へ。写真好きオバサンの私はカメラリュックを背負って三脚を持ち、熊鈴を鳴らしながら森の中を散策。朝靄の湖の写真も撮れて、ごきげんだった。ところが最後に神社の急階段を一気上りしたのがよくなかったみたい。激しく息切れしたにもかかわらず、心の中で「頑張れ!」と自分を励まし一気に上り切ったものだから、文字通り心臓バクバク。しばらくして落ち着いたものの、なかなか安静時の状態に戻らない。そのままバスに乗って下界に戻り、日が暮れ始めても、ゆるく動悸は続いたままだった。

寝たら治るかな。でもやっぱり、夜になる前に病院に行っておいたほうがいいかな。と、息子の車で総合病院の時間外窓口へ。これって、はたから見たらまったく病人に見えないんだろうなあ、と思いながら、受付を済ませるうちに、急激に脈が速くなってきた。これはマズイかも。

「あんまり大丈夫じゃないみたいです」と、脈を測られてからはスピーディーだった。車椅子でHCUへと運ばれ、ベッドに移されると心電図ケーブルやら酸素吸入やらいろんなものが取り付けられ、またたく間に重病人の姿に。このとき最大脈拍数は200近かったと、後から聞かされた。「心室頻拍」を起こしていたのだった。

 

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