川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

心臓ハイテク話① 身体の中からブザーが鳴る体験

ICD(植え込み型除細動器)を入れて1か月。退院後初めての検診に行った。不整脈の外来とはまた違う、ICD・ペースメーカーの外来だ。

まず、何やら大きな装置の横に腰かけると、メーカーの人らしき担当者が装置のモニターを見ながら数値を読み上げ、看護師さんが記録していく。私の心臓からデータを読み取っているのだ。
お医者さんが胸に聴診器を当てて…というのとはまったく違う景色。私の「ICD手帳」にも数字が記録されている。見る人が見れば、意味のある数字なのだ。
データの読み取りが終わってから、“人間の”ドクターによる診察というか問診。データの結果も問題ないそうだ。

 

心電図やらレントゲンやらといった検査は後日受けることになっていて、この日はICDの器械に特化した1日となった。
電池が切れそうになったりリードが傷ついたりすると警告音が鳴るそうで、「そんなことはほとんどありませんけどね」と言われつつも、実演が行われた。
メーカーの人が大きな装置を使って操作すると、どこからかピーポーピーポーと救急サイレンのような音が聞こえる。自分の胸の中から鳴っているのだ。さらに、ブーというブザー音も鳴らしてもらった。これは強い電磁波に近づいたときの警告音。ブザーが鳴ったら、速やかに電磁波を出しているものから離れるようにということだ。

 

自分の身体の中からブザーが鳴る。

これまた初体験だった。

 

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