川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

今までずっと普通に生きてこられたことに感謝。

子どものころ川崎病にかかっていたとわかって、自分の心臓についてストンと納得できるようになった気がする。

巨大なコブの付いた冠動脈と、へろへろの糸くずのような冠動脈とが写っている心臓のCT画像を見たとき、夫は「今までよく普通に生きてきたなあ」と一言。
普通に二人の子を出産し、仕事もし、スキーにも行ったし登山にも行った。それを当たり前のように生きてきたのだ。

1本の冠動脈が詰まったことで(わたしの場合は少し流れているらしい)心筋に障害ができ、年月を経て脈に乱れが出てくるという。それで今回の心室頻拍へとつながったわけだが、還暦近いこの歳まで、わたしの心臓はよくぞ頑張ってくれたものだ。本人の意思や性格とはまったく関係なく(当たり前だけど)、心臓ってなんてけなげなんだろう。

ある日突然、致死性の不整脈に見舞われたのだけれども、「病を得た」というよりも「今までずっと無事だった」という気持ちが強くなる。なんてラッキーだったんだろうと、素直に感謝の気持ちが生まれてきた。

  

 

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