川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

心筋シンチのこと

心室頻拍で緊急入院した当初、「心臓病をやってないからアブレーションすれば治るでしょう」と言われていた。(カテーテルを足の付け根などの血管から入れて心臓まで到達させ、治療する)。ところが川崎病の冠動脈障害が見つかり、話が複雑になった。外科手術の可能性も出てきたのだった。

 

虚血かどうかというのが問題らしく、右の冠動脈はすでに詰まっている(少し流れている)ので虚血に該当。左の冠動脈には立派な瘤が付いているので、その奥がどうなっているかわからない。
それで、心筋シンチという検査を受けることになった。「負荷心筋血流シンチグラフィ」といって、狭心症心筋梗塞の診断に使うらしい。

シンチグラフィの仕組みがどうなっているのかさっぱりわからないのだが、そもそも、CTだってMRIだってわかっていない。もっとわからない、初めて聞く検査だった。

とにかく、心臓の冠動脈の血管を拡張させた時と、安静にしている時の画像を比較するらしい。

検査当日の朝食はOKだが、前日は丸一日カフェインをとってはいけないという。毎朝コーヒーを飲むのが習慣だから、うっかり飲んではいけないと思うだけで数日前から緊張状態だった。

 

検査がまた不思議。「気分が悪いときはペダルを漕ぐと軽減されます」と言われ、検査のを受ける時のベッドには寝ながら漕げるペダルが備え付けられている。なるほど静脈注射の薬剤のせいで、なんともいえない気持ち悪さ。仰向けになったままペダルを漕ぎ続け、黙って耐えた。

休憩中に牛乳を飲んだりもする。
もちろん理由があってのことだが、仕組みがわからないことについての言及は避けよう。

 

この不思議な検査を経て、やっと「カテーテル・アブレーション」ができるということになったのだ。

 

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