川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

カテーテル・アブレーションの現場

カテーテル・アブレーションを受けてから不整脈もなくなり、調子のよい日が続いている。

 

アブレーションとは何か、という話は、専門病院のサイトなどで正確な情報を得ていただきたいのだけど、心臓までカテーテルを入れて不整脈を治療していくものだ。

忘れないうちに、そのときの様子を少し書き留めておきたい。

 

アブレーションを行う部屋には手術室の天井のようなピカピカした照明はなく、大学の研究室に入っていくような感じ。

ベッドは身体がはめ込まれるような、ちょっと特殊な感じのもので、そこに全身が固定されてシートがかけられる。ベッドの横にはモニターが10台ばかり設置されている。

心電図やら血圧計やら付けられ、胸から10センチほど上に設置されたレントゲンらしき機械が、遠隔操作でぴったりの位置まで動く。

ドクターは足の付け根の動脈(静脈の場合もある)からカテーテルを入れ、モニターを見ながら操作する。局麻だがそこそこ痛い。

奥の一角にもモニターがあるようで、主治医の先生はそちらを見ながらいろいろ指示を出していく。別のコーナーにもチームが控えていて、指示にしたがって電気刺激を出したりしているみたい。点滴の係の人も即座に薬剤を注入できるよう控えている。

もちろん、身体が固定されてしまえばすべて視界には入らなくなるのだが、あとは気配で様子がわかるのだ。

とにかくいろんな装置に囲まれて、複数のドクターに看護師、それに検査技師のような人もいたかもしれない。若い子たちはインターン

若者がいっぱいいて、「ラボ」という言葉がぴったりだった。

 

「ラボ」って、若々しい語感。ハイテクで、明るくて。

患者としては、私の場合は6時間かかったこともあり、ひたすら「忍」の一字だった。

おかげですべて治療することができた。どうやら、1回で終わり切らず後日あらためて行うケースもあるらしい。

 

そうだろうなあ。やっぱり。

一度でやりきってもらえて、本当によかった。