川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

ICD(植込み型除細動器)を入れるべきか②

心臓発作で心肺蘇生を受けた人はICD(植込み型除細動器)を入れることが多く、入れてよかったと心から思われれるそうだ。私が知らなかっただけで、ICDはそんなに珍しいものでもないのかもしれない。
でも私は心室頻拍を起こした時に意識を失ったわけではないので、その必要性がすぐにはピンとこない。

そもそも急階段の一気登りがきっかけだったのだから、今後そんなことをしなければ大丈夫なのでは?
ブツブツ抵抗していると、「突然死するかもしれないんですよ」と、先生にあきれられる。

 

突然死も、死に方としては悪くないような気がする。
子どもたちも成人しているし、介護などで迷惑かけるよりも潔いではないか。その時はその時だ。「自分の意思です、病院に文句は言いません」と一筆書いておこう。と、思ったのだけれど。

 

「ICDを入れずに突然死したら、家族に悔いが残りますよ」と言われた。
なるほど、そう言われてみるとそのとおり。そうか、入れるべきか…。
夫も病院でもらった説明書をあらためて読みなおし、入れるべきだと言う。

 

こうしてICD植え込みに承諾したのだが‥‥。
まずはカテーテル・アブレーション、ということになり、薬を飲みながらの日常生活も続き、ICD問題はすっかり頭の中から消えてしまっているのである。

 

 

f:id:cobaltum:20190118174204j:plain