ICD(植込み型除細動器)を入れるべきか②
心臓発作で心肺蘇生を受けた人はICD(植込み型除細動器)を入れることが多く、入れてよかったと心から思われれるそうだ。私が知らなかっただけで、ICDはそんなに珍しいものでもないのかもしれない。
でも私は心室頻拍を起こした時に意識を失ったわけではないので、その必要性がすぐにはピンとこない。
そもそも急階段の一気登りがきっかけだったのだから、今後そんなことをしなければ大丈夫なのでは?
ブツブツ抵抗していると、「突然死するかもしれないんですよ」と、先生にあきれられる。
突然死も、死に方としては悪くないような気がする。
子どもたちも成人しているし、介護などで迷惑かけるよりも潔いではないか。その時はその時だ。「自分の意思です、病院に文句は言いません」と一筆書いておこう。と、思ったのだけれど。
「ICDを入れずに突然死したら、家族に悔いが残りますよ」と言われた。
なるほど、そう言われてみるとそのとおり。そうか、入れるべきか…。
夫も病院でもらった説明書をあらためて読みなおし、入れるべきだと言う。
こうしてICD植え込みに承諾したのだが‥‥。
まずはカテーテル・アブレーション、ということになり、薬を飲みながらの日常生活も続き、ICD問題はすっかり頭の中から消えてしまっているのである。