川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

突然死と背中合わせ

もしもあのとき…。

心室頻拍を起こしたきっかけは、急階段の一気登りだった。いつまでも動悸がおさまらないので、息子に病院に連れて行ってもらった。これが息子と一緒ではなく、一人で家にいて病院に行こうか迷っているうちに気を失っていたら。


そのまま突然死だった。


「昨日まであんなに元気だったのに」とか、「朝は熊鈴つけて山の中を歩いてたんだって。それがこんなことにねえ」とか、言われてたかもしれない。

 

そもそも、川崎病の冠動脈後遺症があることを最初から知っていたら、急階段の一気登りなどしていないだろうから心室頻拍など起こらなかっただろう。
いやいや、いい年をして急階段の一気登りすること自体、間違っていたのかも。たんに「いい年」としての自覚が足りなかっただけかもしれない。

 

まだそんな年ではないと自分では思っているけれど、川崎病の後遺症を知らないままでいれば、いつかは無自覚のまま何かを仕出かして、タイミング次第でどうなっていたかわからないだろう。それこそ、運転中に気を失って…、ということだってあり得ない話ではない。

 

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