川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

心臓に病気がなくても起こる、 そっちのタイプの不整脈だと思ったら。 <心室頻拍③>

心室頻拍とは、心室から速い頻度で電気を送ってしまうために起こる頻脈性の不整脈。私の場合は「もともと心臓の病気があるわけではないので、特発性のものでしょう」と、言われた。特発性の心室頻拍は健康な人でも起きることがあり、カテーテル・アブレーションという治療によってほぼほぼ治るのだそうだ。

そうでしょう、そうでしょう、私はいたって健康。食生活もバランスがよくて問題ないし、ジムにも通って走ったりもしている。心臓の病気などしたことないし、その予備軍でもない。何かのはずみでこんなことになったのよ。あらためて「カテーテルなんちゃら」を受けるとして、さっさと退院したいという気持ちに向かっていた。

 ところが。

退院の日、夫と一緒に見せてもらった心臓のCT画像は、素人目にも明らかに普通の心臓とは違う様相を成していた。
心臓の上部から流れる太い血管(冠動脈)が3本、その1本の左冠動脈に立派なコブがオブジェのように居座っている。本来は太いであろうはずの右冠動脈は、貧弱な糸くずのようにへろへろで心もとない。

 

左冠動脈瘤、右冠動脈塞栓。
「これは川崎病のあとではないかと思うんですよ」と、医師から告げられる。 

 

 

f:id:cobaltum:20190105093755j:plain