川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

昭和の中ごろにさかのぼる、わたしの心臓の謎。    <川崎病の疑いあり>

川崎病という病名は知っていた。子どもがかかる病気で、心臓に影響があるらしい。子育て時代に同じ幼稚園の子どもが入院し、「川崎病かもしれないんですって」と話題に上がって心配されていたことがある。結局違ったそうで安心したけど。


今回の心室頻拍発作による入院中、既往歴の調査のなかで「川崎病はやってませんか?」と尋ねられた。「やってません」と、きっぱり。3歳のときに敗血症で入院したことはあるが、川崎病にはかかったことはない。と、思っていたのだが…。

 

じつは今まで知らなかったのだが、川崎病という病名が発表されたのは1967年のこと。川崎富作博士が発見したことから、博士の名前をとって病名が付けられたという。私が敗血症にかかったのは1963年。そのときはまだ川崎病という病気は発見されていなかったのだ。

 

もう両親は他界しており当時の詳しい状況を聞くことはできないが、40度以上の高熱が続いて危険な状態だったと言われたのは覚えている。私が3歳のときにかかった病気が敗血症ではなく川崎病だったのか、川崎病により敗血症を併発したのか、とにかく、そのせいで冠動脈に後遺症が残ったのだろうと、CT画像を見ながら説明を受ける。

 

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