川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

初めて出会ったICD仲間

ICD外来に行ったとき、たまたま患者さんと少しだけ話す機会があった。

50代くらいの男性、めちゃ元気そう。それはお互い様か。この人もICD(植込み型除細動器)を入れてるんだ!

入院中、ペースメーカーを入れている人には何人も出会ったけど、ICDを入れている人は初めて。


その人は一次予防だった。心臓に症状が出ていないけれども植え込み手術を行ったのだそうだ。
私は発作のようなことが起こって、最初はICD植え込みを拒否していたのだと話すと、驚かれた。「突然死を防いでくれるんですよ」
そう、まったくそのとおり。だから最終的に手術を受けたのだ。それでも納得するのに時間がかかった。むしろ症状が出ていない段階で手術するほうが驚きなんだけど。
ところが話を聞いてみると、遺伝的に発病する可能性があって(病名は聞いていない)、従兄弟さんがそれで突然死されたのだそうだ。
家族親戚が突然死するって、衝撃だったろう。

それから診察に呼び出され、話はそこまで。
人生いろいろ、だなあ。

 

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