川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

病気とお金のこと

半年前に緊急入院し、その後の2回の手術と入院で、けっこうな出費が続いた。

それでも「高額医療費」を申請することで、ずいぶん助かった。

 

緊急入院したときは、一定の金額を超えた分が後から戻ってきた。

カテーテル・アブレーションで入院したときは、「国民健康保険でも30万円以上はかかりますから、先に高額医療費の申請をしておいてください」と、病院側からの勧めで事前申請しておいたので、退院の時には一定の金額を支払うだけですんだ。

続いてICD(植込み型除細動器)を入れる手術をした時は、前の入院と同じ月だったので、そのまま何も申請することなく、入院中の食事代や諸費用だけを支払って退院した。

 

これまでずっと、国民健康保険の保険料の金額が高くて、いつもぶーたれていた。

収入に対する比率が高すぎるんじゃないの?

ところが今回の手術と入院で、ずいぶんと恩恵を受けることができた。

ICDはとても高価なはずだ。これまで支払ってきた保険料のモトは取れたのではないだろうか。いや、それ以上かも。

知らんけど。

保険制度の足を引っ張る張本人になってしまったみたいで、なんだか申し訳ない。そうはいっても、ICDが保険の対象でなかったら、自分が保険に入っていなかったら、今も突然死と隣り合わせの生活を送っていたかもしれない。

 

若くて健康な時は、保険料を払うばかりで病院のお世話になることもなかった。

要するに、「支える側」から「支えられる側」に回ってしまったのだ。

  

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