川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

結局やっぱりテーマはコレステロール

2か月ぶりの健診。血液検査は4か月ぶりで、コレステロールの値が上がっていた。

「食べるものに気をつけてますか?」

先生に訊かれて、詰まってしまった。

「…。運動不足とは思いますが」

「年齢のせいもありますけどね。やっぱり食べるものですね」

たしかにお正月から後、何かとゆるんでしまってるなあ。。

でもついこの間、クリームたっぷり濃厚ソースのワッフルプレートを注文するのを思いとどまってシフォンケーキにしたくらい、意識はしてる。サイズ大きかったけど。

それとも、この頃家にウイスキーを切らしていたものだからビールに走ってしまった、そのせいかなあ。。。

「ただでさえ冠動脈がああいう状態なんですから、これ以上動脈硬化が進むとねえ…」

これ以上進むと、どうなるって???

想像するのも恐ろしい。恐ろしいから、日頃から考えないようにしているのだ。

先生も、動脈硬化が進むとどうなるか何も説明しない。あまり脅かさないようにと思っているのか面倒なのか、たぶん両方だろうな。

「コレストレール値を下げる薬もありますけどね…」

じっと眺めているパソコン画面には検査結果の数値の一覧が並んでいて、コレステロールの欄(総コレステロールと悪玉コレステロールの欄)はセルが赤く塗りつぶされている。危険水域だあ。

ところがプリントアウトして渡された一覧表は白黒で、警戒発令の感じはしない。紙も真っ白でなく、ざらついた安価な紙の感じ。この節約感と先進的な医療環境とのギャップがすごい。‥‥なんて言っている場合ではない。

「もう少し様子を見ますかね。次も血液検査をして様子を見ましょう」

次は2か月後。よし、2か月間でなんとかしよう。

 

去年、入院した時に同室だった女性の言葉がふと頭に浮かんだ。

「心臓が悪いっちゅう自覚を持たないといかんね!」 

 

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