川崎病後遺症その後の人生

川崎病という病名がまだない頃、川崎病にかかり後遺症として心臓に冠動脈障害を持つ。何も知らないまま大人になり、人生後半戦に入っても健康な日々を過ごしてきたが…。還暦を目前に始まった川崎病との付き合い方とは。

ICDモニターのデータグラフを見せてもらう(ICD検診①)

今日はICD検診の日。

椅子に腰かけたまま、向こうの装置で何やら操作して確認している。

「ちょっと脈が速くなりますよ」とか。

ただ座っているだけなのに、脈拍が操作されてしまうのだ。

医療スタッフに全幅の信頼を寄せていなければ、ここには座っていられない。

まあ、外科手術だってそうだけど。

 

自宅にモニターを置いてから初めての検診で、この数か月間のモニターから収集したデータをグラフ化したものを見せてもらった。

「この線を越えていないということは、心臓に負担がかかっていないということです」

ずいぶんザックリした説明だけど、何の数値か説明されたところでわからないのだから、これでじゅうぶん。とにかく、問題ないらしい。

 

自宅に置いてあるモニターは、電源をつなぎっぱなしにして、そのまま。

パソコンのモデムやルーターのようにランプが灯ったりしないので、本当に動いているのかちょっと不安に思うこともないではなかったが、ちゃんと働いている ようだ。

 

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ICD植え込み後に筋トレはどこまでできるか(ICD検診②)

ICD外来で、思い切って先生に尋ねてみた。

軽いストレッチと筋トレしてるんですけど、どんな動きがよくて、どんな動きが悪いとか、細かく教えてもらえませんか…。あ、腕立て伏せはやってませんけど。

「何が悪いか、それはなんとも言えませんね…」

心配なのは、胸に埋め込んだICDの本体と心臓とをつなぐリードが外れてしまうことだ。リードに負担がかかるとそういうリスクもあるので、格闘技はもちろん鉄棒、腕立て伏せもNGと、メーカーのパンフレットには書いてある。

「筋トレやってる人もいますよ。腕立て伏せも。本人の信念に従ってされるぶんにはかまいません」

いや、信念などありません…。

「ただ、こうは言えるかもしれません。50年もつとされるリードが30年しかもたなかった、ということはあるかもしれませんね。」

30年もつなら、じゅうぶんかも。

そういうレベルの話なら、何も気にすることはないのでは?

今から30年後も生きていたら、90歳。その時リードが外れても、ほっといてもらうことにしよう。

とにかく、何をしたらリードに影響するのかはわからないらしい。ぐるぐる回す動きは良くないと言われているが、実証されているわけではないという。

「今はリードが外れても入れ直すことができますからね。あ、でもその場合は、手術しなくてはいけませんけどね」

いやいや、それは絶対にイヤだ。

リード外れてほったらかしは、アリなんだろうか?

”なんちゃって筋トレのちょこっと腕立て伏せ”くらいでジタバタする話でもないのだろうけど、やっぱり怖い。

お医者さんに「いけません」と言われたら、素直に従うのだけど。

自己責任は、つらいなあ。

 

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低血圧・低脈拍・低体温‥‥もはや冬眠寸前?

現在、不整脈の薬を飲み続けている。それと、川崎病の薬として抗血小板薬も。

不整脈の薬は脈拍を抑えるので、安静時の脈拍が50~60くらいしかない。(一般的には70くらい)

血圧も薬の影響があるのか、上が94~97くらい。

体温は、平熱が35.5℃くらい。

ほとんど冬眠寸前、もともとボーっとしてると言われることが多かったけど、いっそう拍車がかかったみたい。

梅雨時とか、台風前後の気圧が変わる時とか、文字通り1日中ぐったりしていた。それでも天気が変わると治るし、無理やりでも出かけると治ってしまうので、ハタから見ているとサボっているとしか見えない。(実際、すべてをサボっているのだが)

心臓の調子は良いようだから、こういう体質と付き合っていくしかないみたい。 

 

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診察で見えてきた次の課題(不整脈はとりあえず起きていないようだけど)

 


数日前のことだが、2か月ぶりに循環器の診察を受けた。

夜中に息苦しくなって脈拍が上がったことを先生に話した。

 

「ずっと速いんですか?」「いえ、速くなってすぐ下がったんですけど」「目を覚ました時は脈が上がるもんですよ」「えっ、横になったままでもですか?」「ま、心配要りません…」

 

なんだか間の抜けた会話。

 

「それより、コレステロール中性脂肪が高いですね。食べ物に気を付けてくださいね…」

ええっ。筋トレしてるのに、ショック。

 

家に帰って数値をよく見ると、基準値をわずかながらオーバーしている。それでも、前回よりも少し下がっているではないか!

これは筋トレの効果があったと見るべきか、これっぽっちしか効果がないと見るべきか。

食べ物といっても、そんなに脂っこいもの食べてないけどなあ。たしかにバターの入ったお菓子はやめられないけど。それにこう暑くては、ビールは必需品といえるし。

お菓子とビール、どっちかを選べと言われてもなあ。(いや、両方アカンだろ)

そういえば、サマセット・モームの『お菓子とビール』という小説があったなあ。あれって、お菓子もビールもやめられなくてダイエットに失敗する話とは違ったよなあ。。どんな話だったっけ?

モームって、第一次大戦中にイギリスの諜報員でもあった作家だ。こういう設定にはそそられるんだなあ。。

意識はどんどん脱線し、あらためてモームを読んでみようかな、と思いながら1日を終えたのでした。

 

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筋トレと呼べるかどうか…

筋トレを始めて2か月。

チェックシートを作って、項目別に実践したメニューにチェックを入れている。全メニューをこなしていない日が多いけど、とにかく何かをやっている日を数えると、2か月間のうち28日実行している。だいたい1日おきくらいは、実践していることになるかな。

「たとえ10分間でも」という言葉を信じて、「ほんとに10分間だけかい!」と突っ込まれうな筋トレだけど。そのせいか、見た目も体重も変化は見られない。いやいや、現状維持できるだけでもよしとしよう。

 

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あの時のあの感じ

長かった梅雨がそろそろ開けようとしている。

これからの暑さも思いやられるけれど、ジメジメした日々は身も心もカビが生えてきそうでかなわない。おかげさまで心臓の調子は順調だが、一度だけ、ちょっと嫌な感じがあった。

寝付けない夜、息苦しくなってきたのだ。

心拍計で測ると98もある。じっと横になっているだけなのに。心拍数を抑える薬を飲んでいるので、普通なら120近いところだ。軽いジョギングをしている時の数値にあたる。

そうそう、心室頻拍で緊急入院したときって、こういう感じが数時間も続いたんだ。

病院に行き、受付で待っている間に急激にバクバクしてきたのだった。

どうしよう。あの時のようになる前に救急車を呼ぶべきか。

いやいや、今はICD(植込み型除細動器)が胸の中に入っているのだから、いざとなったら作動してくれるはず。慌てることはない。

と自分に言い聞かせているうちに、息苦しさは消えて、心拍数も60に落ち着いていった。

この間、わずか数分。

以前なら、ちょっと息苦しいなあ、と思うだけですませていただろう。それが一瞬、急激に脈が速くなる心室頻拍の「あの感じ」を思い出し、恐怖を感じてしまった。

ICDがあるから大丈夫、と思えるのは、やっぱり心強いものだ。もちろん、お世話にならなくてすむなら、それに越したことはないけれど。

 

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ICD(植込み型除細動器)植え込み後の筋トレ⑤

筋トレ&ストレッチを始めて3週間が経った。

今のところ、週4~5ペースで続いている。時間にしたら10分かそこら、みっちりやっても20分くらい。それでも汗びっしょりになる。

同じ動きを続けるとキツイし嫌になってしまうので、腹筋だけでも4種類、スクワット3種類とか、いろんなやり方を少しずつ混ぜている。一覧表にしたら20種類になった。(腕立て伏せなしでもけっこうあるもんだ)

たとえばシンプルな腹筋を10回だけやって、そのあとほかの運動をしてからひねり腹筋をして…、と、いろいろミックスしながらやると、続けてやる辛さを感じずに最終的には腹筋を40回やることになる。

もっとも、これはフルコースの時で、面倒な日は腹筋10回でおしまい。

こんなので筋トレか?と突っ込まれそうだけど、目標は「やめないこと」なので、これでいいのだ。

  

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